マラソン初心者がウルトラマラソン完走を夢見るブログ

東京マラソン当選をきっかけにマラソンに興味を持ち、ひっそりとトレーニングに励む34歳のシステムエンジニアです。フルマラソンを走り切ることができずに歩いて5時間超えだった2016~2018年上がなんとなく過ぎ、2018年9月からようやく残業が減って練習することができるようになりました(働き方改革万歳)。 2019年2月に非公式ながらイイコトチャレンジ5時間リレーマラソンでサブ4.5達成(4:12'35")、そのまま48.87km走破!遠い夢に思えたウルトラマラソン完走がちょっと見えてきた気がします。

定額働かせ放題

安倍晋三首相が「一般の労働者よりも労働時間が短くなる」と国会で答弁したものの、その根拠となるデータが重大な誤りがあることが発覚して注目を浴びている裁量労働制。「定額働かせ放題」になると懸念の声も出ていますが、全くもってその通りです。裁量労働制なんていう定額働かせ放題を国が認めるようなものです。

裁量労働制は「仕事の段取りや時間配分を自分の判断で決められる働き手」が対象となるため、必然的に一般の労働者より高い生産性が期待されます。予定作業をこれくらいの工数(作業時間)で終わらせますと宣言し、合意して進めているはずなのに「予定作業を予定通りに終わらせてどうするんだ!予定よりも前倒しで終わらせて、余った時間でプラスαの価値を出していくことを求めているんだ!」と訳のわからない要求がなされます。

見積もり時点で高い生産性を考慮して工数を提示しているのになぜそれを上回って当たり前なのか。プラスαを強制され、プラスαを生み出すために残業が当たり前になる現場が多く、定額働かせ放題が定着してしまっています。

私も過去に裁量労働制で働いていましたが、膨大な作業量のせいで残業過多(150時間)となり会社の規則に従って裁量労働制が強制解除となっています。今も残業が多い状態が続いていますが、ブラックな上司からは何度も「裁量労働制に戻さないか?」と囁かれています。定額働かせ放題にして原価を低減させようとしているんでしょうね。裁量労働制に戻したところで残業過多ですぐ解除になるんでしょうけど、こういう制度を本来の目的とは異なる理由で使う管理職がいる限り、裁量労働制が本当の意味での働き方改革になることはあり得ません。

今月も残業時間が100時間を越える見込みです。悪い考えを持った管理者に免罪符を与えるような改革だけは成立しないことを願うのみです...